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テスラFSDのベータ版ソフトウェアがハッキング被害

テスラのFSDベータ版ソフトウェアがリークし、テスラのハッキングコミュニティで流布されています。

現在のところ、テスラのFSDベータ版ソフトウェアは社内でテストされているだけで、一部のテスラの顧客を含む自動車メーカーの「アーリーアクセスプログラム」の一部としてもテストされています。

このソフトウェアは、ドライバーがナビゲーションシステムに場所を入力することができますが、ドライバーは常に責任を持ちいつでも運転をコントロールできるようにしておく必要があります。

イーロン・マスクは、FSDパッケージを購入した米国のテスラオーナーに対してより広い範囲でのリリースを約束してきましたが、リリースは何度も延期されてきました。

この度重なる延期により、テスラがFSDをリリースするアプローチは多くの人から批判されています。

一方では、テスラがあまりにも積極的すぎるという意見があり、もう一方では、FSDパッケージに最大1万ドルを支払った顧客から、「テスラに選ばれた一部の顧客だけが新機能を手に入れ、自分たちは待たされている」という批判がありました。

しかし今回、テスラが選んだ人だけが実際にFSDベータ版ソフトウェアにアクセスできるわけではないことがわかりました。

この件に詳しい関係者がElectrekに語ったところによると、テスラFSDベータ版のバイナリファームウェアファイルが流出し、テスラのルートアクセスコミュニティで流布しているとのことです。

テスラのOSのようなLinuxベースのシステムにおけるルートアクセスとは一般的に、サーバー上の何らかのルートアカウントにログインできることや、サーバー上でルートとしてコマンドを実行できることを指します。

テスラ車を所有するハッカーの中にはルートアクセスを利用してテスラのソフトウェア・アップデートに目を通し、未発表の機能や眠っている機能を起動させることが知られています。

そのようなコミュニティではFSDベータ版のファームウェアが以前から出回っており、ルートアクセスで実際に車内で実行できることが知られていました。

しかし、ウクライナのテスラオーナーがテスラがソフトウェアをリリースしていないキエフで、自分の車でFSDベータ版のバージョン8.2を実行している動画を投稿しました。


Doctor Elon

これにより、このソフトウェアがテスラ社内のテストおよび早期アクセスプログラムを超えて流出したことが間接的に判明しました。

古いバージョンではありますが、この件に詳しい情報筋がElectrekに語ったところによると、より新しいバージョンであるFSDベータ版9も流されているとのことです。

テスラは完全な自動運転ソフトウェアを米国市場に適応させているだけで、道路標識やサインが異なる米国外での使用には現在のところ最適化されていません。

このビデオでは、ソフトウェアがこの事実のためにいくつかの問題を抱えていることがわかりますが、制限があるにもかかわらず、比較的良好なパフォーマンスを発揮しています。

WaymoやGMのクルーズのように完全な自動運転技術を開発している他の企業とは異なり、テスラはHDマップやジオブロックに頼らず理論的にはどんな運転状況にも対応できる完全な自律ビジョンとニューラルネットベースのドライバーを作成しようとしています。

しかし、そのニューラルネットは、使用される道路に対応するデータを使ってトレーニングする必要があります。

ウクライナは、テスラがまだEVを市場に投入していないため明らかに優先順位が低くなっています。

この件に詳しい関係者がElectrekに語ったところによると、FSDのリークはしばらく前から行われていたにもかかわらず、テスラは最近まで知らなかったとのことです。

同じ情報源によると、ルートコミュニティは、ファームウェアを実際に使用したいということ以外には悪意がないため、ファームウェアの流通を制限しようとしているとのことです。

しかし、このリーク情報を購入しようとする試みもあったようです。

以前お伝えしたように、テスラは過去にサイバーセキュリティ上の問題を抱えていましたが、セキュリティを向上させるための対策を講じています。

Source:electrek

Photo:Unsplash

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